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自分史ムービーを仕事にするまでの経緯

高齢の両親に喜んでもらえるものをプレゼントしたい!というのがきっかけでした。
父の喜寿(77歳)そして母の古希(70歳)のお祝いに、何か"気持ち"を贈りたくてたどりついたのが、自分史ムービー。

両親のムービーの試写会では、親族が集まり、みんな感動の涙と鼻水で大変でした。
ムービーを見た他の親族からも作成を頼まれたのですが、それは、自分の葬儀で流すためのムービーでした。

少し前までは、遺影や葬儀の際に見てもらう故人のムービーは、
生前話題にすることもはばかられ、亡くなってから親族が準備したり葬儀会社が作ることが普通だったのです。
しかし、昨今の遺言書ブームやエンディングノートブームで、元気なうちにご自身の葬儀を自分流に準備したいという方が増えてきました。

遺影はプロのカメラマンに、そしてムービーも自分が選んだ写真を使って流して欲しいと・・・。

特に女性は少しでも若く、そして少しでも美しく写っている写真を選んで、ムービーを作成したいのです。

...そして同じ頃。

私自身は癌告知をされていました。
まだ、40代前半で体力には自信があったこともあり、
まさに青天の霹靂というか、人生がそこから真っ暗になった気分でした。

治療、手術、再発の心配や後遺症など、不安材料ばかりにとらわれ、
"あとどれくらい生きられるのかどうか"
という基本的なことさえ、手術が終わらなければわからないということに、
苛立ちと焦り、そして生きる気力を失っていました。

手術や後遺症に耐えてまで、生きている意味はあるのか・・・。
このまま、切らずにリスクを背負って生きる方法を選んではどうだろう・・・。
自分は一体何をするためにこの時代に生きているのか、
そしてこのまま死ぬことになっても、本当に後悔はないのだろうかと、
自身の生きる意味について悩んで落ち込んでいったのです。

そしてその時によく考えていたのは、
手術後、今の自分に戻れるのだろうかということでした。
死への不安や、抗がん剤への恐怖心。
そして何よりも家族に大きな負担をかけてしまうことになる申し訳なさ。
気持ちをぶつける場所も、記録を残せる手段も見つけられず、
ただただ情報をインターネットで検索する毎日でした。


そんな日々を乗り越え、今は手術も終えて仕事に復帰しています。
そして、同じ病気の方といつも話すのは、
その時、気持ちをぶつける"うつわ"があればどれだけ助けになったかということです。
気持ちの整理を手伝ってもらえたり、
今の自分を映像として残しておいたり、
そして支えてくれている方に感謝の気持ちを伝えたりと、
出来ることはたくさんあったのです。

私自身は、このようなことから自分史ムービーを仕事にしました。

ご高齢の方
病気で悶々と悩んでおられる方
そして何か自分が生きた証しを残しておきたいという方
人生の節目に記念として作りたい方

どのような理由でも、皆さまの人生の一ページに参加させて頂けることに感謝して、
心を込めて作らせて頂きます。